笛吹市の夏~まつり~
古くから大切に守り育てられた祭り、新しくエネルギーが生み出した祭り、笛吹市には心おどる季節の祭りがあります。 エネルギッシュに燃え立つ祭り、素朴な祭り…。祭りはいつも懐かしく郷愁を誘います。

お盆の送り火として、山梨県甲府盆地東部に位置する峡東地方で、江戸時代より親しまれてきた四大火祭りのひとつです。
いったん途絶えたものの、150年の時を経て復活し、毎年8月16日の午後8時になると、大久保山中腹に設けられた井桁がいっせいに点火されます。闇夜に赤々と浮かび上がる「大」の字は、一宮の真夏の風物詩となっています。

歴史とロマンを秘め、ゆったりと静かに流れる笛吹川で、いま夏の風物詩となっている石和鵜飼は、鵜匠が川に入って鵜をあやつる「徒歩(かちう)」といわれる古式ゆたかな漁法です。
また、この期間は1ヶ月毎晩8時50分から9時までの10分間行う「石和温泉連夜花火」があります。水・木・土・日曜日は石和鵜飼の締めとして、その他の日は、10分間花火だけ打ち上げます。

鵜飼まつりを皮切りに、笛吹川サマーカーニバル(19日)・二十日祭石和片肌みこし(20日)・花火大会(21日)などが繰り広げられ、まさに真夏の夜の石和を彩る夢のまつりです。8月21日の「石和温泉花火大会」は、約1万発の山梨県下では、最大規模の花火大会です。 400メートルのナイアガラ、花火師による競技花火大会、趣向を凝らした仕掛花火、スターマイン各種などが打ち上げられます。 まつりが終わればもう秋、いで湯とぶどうの里はもうひとつの詩情を添える季節となります。